沈まぬ太陽2/山崎豊子

ようやく2巻に突入。しかし、この本を読めば読むほど、主人公「恩地」は、白い巨塔の里見助教授とオーバラップしてしまう。

白い巨塔でも、里見助教授が法廷で証言した事で職を追われる事になりましたが、いざ自分の身に置き換えて考えてみた時、筋を通す主義とはいえ、やはり自分には法廷で証言はできないと思う。たぶん懐柔策を受け入れていると思います(まぁ奥さんが水野真紀矢田亜希子が自分の事を想ってくれるような環境だったら違うかも知れませんが)。

節を曲げない生き方というのは、時代の流れに逆らうもので非常に苦労が多い。それでも、うまく立ち回るか恩地のように節を曲げないかどちらか両極端が成功するんでしょうね。

私のように、節を曲げた上に、くよくよと悩む。これが一番最悪なんだろうな。